9月の全体会は、拘束廃止委員会と事故対策委員会による合同の勉強会でした。内容は、事例検討です。
ある利用者様に転倒事故があり、拘束委員会やユニットで拘束の検討をし、なるべく拘束せずに見守りを強化することで対応することにした結果、本人への事故はなくなったが、他利用者様の事故が増えてしまったという事例において、この場合の拘束の賛否について意見を交わしました。
拘束は本人の自由を奪うため、してはいけないとこれまでの研修等でも学んできて十分理解していても、他利用者様への見守りが減って事故が起こってもいけないという判断の難しい事例だったので、拘束はやむを得ないが本人に精神的苦痛を与えてしまう、拘束反対者からは個人の尊厳が守られるがその方への見守りが集中して他の利用者様を平等にケアすることができないといった、お互いのメリット・デメリットを理解した上での検討ができました。
終了後のアンケートでは拘束はやむを得ないという意見が多かったですが、意見交換前と後で意見が変わった職員も何名かいました。こうした事例に対して、委員会のメンバーだけでなく、施設全体で話し合うことで理解が深まり、よりよい介護につなげていけたらと思いました。
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