施設内研修

H26.12.24 身体拘束廃止委員会による勉強会

 年内最後の全体会は、拘束廃止委員会による勉強会を行いました。
まずはおさらいとして、身体拘束とは何か、どうして禁止されているのか、一方で緊急やむを得ないものとして例外的に拘束が認められる3つの条件について、職員に質問形式で学びました。

車いすベルトを使用したり椅子とテーブルをひもで結んで立ち上がれないようにしています

 その後、食事1時間前のリビングにおいて帰宅願望のある方やトイレへ何度も以降とする方への対応と、朝の起床前のベッドにおいて早くから起きようと動く方への対応の2つの場面を設定し、それぞれの場面で委員が身体拘束にあたる行為をいくつか演じ、それを見てどのような対応をすべきかグループで考えてもらいました。委員が演じた行為には、前半では言葉による拘束、早くから椅子に座らせたり自己にて動けないよう後ろに椅子等を置いたりする、後半ではベッドの柵が抜けないように縛る、ミトンをつける、離床センサーを使用する、といったことが挙げられました。

 職員からは、リビングでの対応について、頭ごなしに「そっちに行っちゃダメ!」といった言い方はしない、動く度に職員が付き添う、他の職員に声を掛け合って目が行き届くようにした上で自由に動いてもらう、他の事に集中できるよう作業を行ってもらう、といった対応が考えられました。ベッド上での対応については、本人の希望に沿って予定より早くても起きてもらい、用事が済んだら再び臥床したりテレビを見てもらったりすれば、柵を縛ることやミトンを使用する必要はないのではないかという意見が出ました。

利用者役に声をかけながら付き添います

 こうした意見を踏まえ、参加した職員の中から代表して、より適切と考える対応を実演してもらいました。利用者役を演じた委員から意見を聞くと、乱雑に対応されると余計に訴えが多くなって悪循環となるが親切に対応されると気持ちが良い、自分の意思を尊重してもらえているという実感があって良かった、とのことでした。

指をさした方へ行きたいという声に耳を傾けています

 介護長からも言葉による拘束(スピーチロック)に注意して日々の業務に取り組むようアドバイスがあり(単に「ちょっと待ってて」ではなく「これ片付けたら行くから待ってて」、「動いたらダメ」ではなく「一緒に行きましょう」等言い方を変える)、今回の勉強会を通して学んだこと、気づいたことをこれからの介護業務に一つでも生かしていきたいと思いました。

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